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みなさま方のご協力と温かい励ましがとても大切です

一度失った聞こえを回復させるには、医学的な治療が困難な場合、補聴器を使用することが一般的な解決方法になります。

初めて補聴器を使用する場合、音の聞き分けや会話の聞き取りができるようになるまでは、ご家族や身近な周りの人の協力が欠かせません。
一生懸命に「聞き取ろう」としていることを理解し、ちょっとした配慮をしてあげることで、焦らずに自信を持って補聴器を着けることができ、慣れるのも早くなります。

普通の声の大きさで話してあげましょう

普通の声の大きさで話す大きな声は、補聴器がさらに大きくするので「うるさい」と感じてしまいます。

できるなら近づいて、普通の声の大きさで話してあげましょう。

ひと声かけて、ゆっくりと、はっきりと話してあげましょう

ゆっくりと話してあげる名前を呼ぶなど、ひと声かけてから話してあげることが大切です。

また、言葉を区切って話してあげると、話の内容が理解しやすくなります。

別の言葉で言い換えてあげましょう

別の言葉で言い換えてみる言葉によっては、ゆっくり・はっきり話してあげても聞き取りづらい場合があります。

相手が理解していないとわかった時は、ただ単に同じ言葉を繰り返すだけではなく、同じ意味を持つ別の言葉で言い換えてあげると聞き取りやすくなります。

  • (例1)朝食→朝ごはん
  • (例2)価格→ねだん

正面から話しかけてあげましょう

正面から話してあげるあなたの顔の表情や唇の動きが見えると、話の内容が理解しやすくなります。

食べ物を食べながら、あるいは他ごとをしながら話しかけないように心がけましょう。

大勢の中では話すときに合図をしてあげましょう

大勢の中で話すときは合図をする人がたくさんいる中など、様々な方向から音がすると、どの人が話しているか分かりづらくなります。

また、急に話題が変わった時は、まわりの人がわかりやすく教えてあげましょう。

明るいところで話しましょう

昼間であれば、外の日の光が自分の顔に当たるところで話して、表情や唇の動きを読み取りやすくしてあげてください。